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まさに、百花繚乱。古来より全国各地の窯が、それぞれ独自の技巧を駆使し、その味わいを競ってきた食器(うつわ)
の数々。この世界は、十六世紀の頃から「鑑賞用」、「実用」の大きな二つの流れに集約され、それぞれに歴史を刻ん できました。
「鑑賞用」の皿や鉢は、本来の使用目的にとらわれることなく、また最高の材料に、陶工の持てる技量、情熱のすべて
を注いでつくられます。稀少で美術品としての価値もあり、しかも高価。その多くは作品として収納され、料理をのせて 使われることは皆無です。
一方、もうひとつの流れである「実用陶器」は、手近にある材料を使い、手間をかけずにつくられます。安価ですが、芸
術性や感性に訴える魅力はなく、味も素っ気もないものがほとんどです。
さて「蔵珍窯」は、それぞれの流れから水を引き、第三の奔流をつくるべく、溝を掘り、堤を築いてきました。使いやす
く、料理を盛って調和する食器。目で見て、手に取って、さらに口に運んで、しみじみと良さがわかる食器。「用の美」(機 能をみたす所におのずから美しさが現れる)を満たし、心を豊かに満たす食器を、これからも創造し、お届けしていく所 存です。
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